最近、読者さんから「うちの親が初めてスマホを持つことになりドコモショップに行ったら、毎月8,000円くらいになります。と言われてきたそうです。広告では月額980円とか月額1,980円と表記されているのに、これってどういうことですか?」と、質問がありました。
実際、月額980円や1,980円でスマホを使うことは可能ですが、かなり条件が厳しいです。多くの人が「結局、スマホは高いのね?やっぱりガラケーでいいや!」と帰ってしまう姿を見かけます。
しかし、そんな厳しい状況でも安い料金でスマホを持つことは可能ですので、スマホデビューや料金見直しの際に参考にしてください。
初めてスマホを持つのに8,000円ってどうなの?
CMやホームページには「月額980円や1,980円でスマホが持てる!」と、大々的に宣伝していますので、月々2,000円程度でスマホが持てるなら試しに使ってみたいというのが普通ですね。
しかし、実際には2,178円どころか、8,000円くらい、機種代金も追加すると10,000円近くになることもあり、「話しが違うのでは?」と、結局購入しないで帰る人もいるようです。
なぜ、そんなことになっているのか解説していきます。
月額1,980円(税込み2,178円)の条件は厳しい!
まず2,178円(税込み2,178円)の内訳は、新料金プラン「ギガライト」を契約し、毎月のデータ通信量1GB未満に抑えることが条件です。そして、「みんなドコモ割」を適用させるためにファミリー割引を3人以上にしなければなりません。
これだけ聞いても良く分からないかと思いますが、簡単に言うと条件はかなり厳しいです。
【最安】基本料金
- ギガライト(~1GB):3,278円
- みんなドコモ割(3人以上):-1,100円
- 合計:2,178円
はたして、これが現実的なプランか解説していきます。
料金プランの問題
毎月のギガ(データ通信量)を1GB未満に抑えることは可能なのか?
ギガライトとは、データ通信量の使用量に応じて段階的に料金が高くなるプランですが、使えば使った分だけ請求金額は高くなります。
- ~1GB:3,278円
- ~3GB:4,378円
- ~5GB:5,478円
- ~7GB:6,578円
データ通信量を1GB未満に抑えることは、自宅にWi-Fi環境があれば実現可能です。しかし、自宅にWi-Fiがない状態で1GB未満に抑えることはかなり難しく、対象者はシニアだけでしょう。少なくみても「3GB/人」くらいは使うことが予想されます。
1人で3GB未満で月額4,378円になります。
みんなドコモ割の問題
家族(ファミリー割引)がいない場合、どうすればいいのか?
ドコモを契約している家族がいない場合、「みんなドコモ割」が適用になりませんので、最大ー1,100円×永年はありません。仮に、ファミリー割引が2人であれば最大ー550円×永年となりますので、遠くに住んでいる家族でもいいので、ファミリー割引を適用させましょう。
ケータイ補償サービスの問題
ケータイ補償サービスが未加入の場合、故障や水濡れ、紛失したらどうするのか?
月額2,178円~のプランには、ケータイ補償サービスやApple Care+など、補償サービスは含まれていません。補償サービスに加入していない場合、故障や水濡れ、紛失時などは高額請求になりますので、こちらも現実的ではありません。
関連記事:スマホが壊れてもお得に修理や交換ができる「ケータイ補償サービス」は必要か?
【最安】基本料金
- ギガライト(~1GB):3,278円
- みんなドコモ割(3人以上):-1,100円
- ケータイ補償サービス:550円
- 合計:2,678円
ケータイ補償に加入した場合、Androidスマホで月額550円もしくは825円、iPhoneなら825円もしくは1,100円が加算されますので、最低でも「2,178円+550円=2,728円」となります。
本体代金の問題
機種代金が含まれておらず、購入する機種によって料金が高くなる。
次に、購入する機種についてです。
月額2,178円には機種代金が含まれていませんので、本体を持ち込むか、一括購入していることが条件となります。スタンダードモデルの相場は、20,000円~50,000円程度の端末です。
もし、スタンダードモデルを一括購入ではなく分割購入した場合、36回払いで月々600円~1,400円ほど加算されます。
そうなると、2,178円+550円+600円+=3,328円となります。そして、もし購入する機種がスタンダードモデル以外だった場合、さらに高額な本体代金が加算され、約6,000円となります。
【最安】基本料金(Galaxy A20 SC-02Mの場合)
- ギガライト(~1GB):3,278円
- みんなドコモ割(3人以上):-1,100円
- ケータイ補償サービス:550円
- 本体代金(税込):594円×36回
- 合計:3,322円
仮に、シニアで「らくらくスマートフォン」を希望するなら本体代金は+500円、子供が「iPhone 11や11proが欲しい!」と言いだしたら本体代金は+1,500円~3,000円です。
このように最新機種を購入することになれば、料金は跳ね上がります。
通話の問題
通話をする人はどうなるの?
上記では、無料通話のない料金プランのため通話料金は(22円/30秒)です。
通話を頻繁にする人だった場合、かけ放題オプション(1,870円)や5分通話無料オプション(770円)を契約しましょう。
例えば、ドコモを使っている家族がいない、メールもネットもしない、通話だけが多いシニアで、機種はらくらくスマートフォンだった場合、毎月の料金は以下の通りです。
- ギガライト(1GB未満):3,278円
- みんなドコモ割(適用なし):0円
- ケータイ補償サービス:550円
- かけ放題オプション:1,870円
- 本体代金:1,200円×36回
- 合計:6,898円
【内訳】毎月8,000円と言われた理由
- ギガライト(3GB未満):4,378円
- みんなドコモ割:-1,100円
- ケータイ補償サービス:550円
- 本体代金:600円~2,500円
- 合計:4,428円~6,328円
上記のような金額が一般的ですが、自宅でWi-Fiが使えない、ファミリー割引が組めない、通話が多い、購入機種が最新iPhoneなどの場合、さらに1,100円~2,000円高くなることが予想されます。
仮に、毎月のデータ通信量が5GB以上でスマホを使う人なら、1人で60GBまで使える「ギガホ(月額7,678円)」、1回の通話が5分間無料になる「5分通話無料オプション(月額770円)」が現実的です。
このように厳しい条件をクリアすることができなければ、月額2,178円でスマホを持つことはできません。そして、料金を安く抑えるためには自宅でWi-Fiが使えることが最低条件です。その場合、「ドコモ光セット割」が適用になるドコモ光にするほうがお得です。
【エコノミーMVNO】料金を下げるなら格安SIMがいい
ギガホやギガライトでは、劇的に料金を下げることはできません。データ通信の利用が多い人なら無理と言っても間違いありません。
しかし、ドコモで料金を下げる方法はあります。それはデータ通信量が20GBまで使える、しかも5分間無料通話が付いて、月額2,970円での「ahamo」です。または、月額550円で0.5GBまで使える格安SIMの「OCN モバイル ONE」です。
普段からたくさん使う人なら「ahamo」、使わない人なら「OCN モバイル ONE」がいいでしょう。
知って得する!
オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,200円もしくは3,850円)もかかりません。
公式:ドコモオンライショップ
公式:auオンラインショップ