携帯ショップで働いていると、さまざまな手続きをするために多くの人が来店されます。その中でも携帯料金の支払いは、未納により携帯電話が止まったり(利用停止)、2ヶ月分の滞納になると「強制解約」になってしまうため、特に多いです。
しかし、携帯料金の支払いは公共料金や消費者金融やクレジットカードの支払いよりも優先順位が低いため支払いを先延ばしにしがちですが、実は意外と重要です。
最近のiPhoneやAndroidは、本体代金も高額になり、10万円以上も珍しくありません。そのため、一括購入ではなく分割購入を希望する人が大半です。ですが、携帯料金の支払いが遅れていると分割購入できません
しかも、分割購入できないことが原因でクレームになったり、怒鳴られることもあります。
料金未納で分割購入できず店員に怒鳴りつける
先日、機種変更を希望で来店されたAさん。
希望機種は「iPhone 11 pro(256GB)」です。しかし、Aさんは毎月の支払いが遅れがちで、分割購入の審査に通りません。ですが、すでにAさんは購入できるものだと思っており、何とも言い出しにくい状況です。
それでも店員は、「恐れ入りますが、現在のお支払状況では分割購入できません。購入する場合は、分割ではなく一括購入となってしまいます。」と伝えると。
Aさんは、「はぁ?ちゃんと毎月料金払ってるし。2~3日前にもショップで払っただろうがぁ!」と、状況を理解することができません。
支払期日を過ぎてしまったら分割購入できない
確かにAさんは、毎月携帯料金を支払っています。しかし、お支払いの期限が4月30日までとなっている分を5月20日に支払っています。そのため、2週間以上も遅れて支払っていることになります。
このような場合、分割の審査は通りません。
また、よくあるケースで口座振替になっている人で毎月引き落としになっているのにも関わらず、分割審査に通らないことがあります。
通常、口座振替の引き落とし日は月末です。もし、月末に残高不足で引き落としができないと翌月15日に「再振替」となります。しかし、これだと毎月支払いをしていますが”毎月支払が遅れている状態”と同じですので分割審査には通りません。
請求書払いで支払いを忘れていた、残高不足で口座引き落としができなかったなどを防ぐにはクレジットカード払いがオススメです。ドコモユーザーなら年会費無料の「dカード」を作っておきましょう。
1回でも遅れたら10万円以上は分割が組めない?
上記では、請求書払いの人が月末までの支払いに遅れたら分割購入できない、口座振替の人が15日の再振替で引き落としがかかると分割購入できないと解説しました。
実は月末の支払いに間に合わない場合でも、翌月の10日くらいまでにドコモショップで支払いを済ませていると分割購入できることがあります。もし、分割で購入したいなら翌月15日の再振替を待たず、10日以内にドコモショップで支払いをしておきましょう。
次に、同じ分割購入でも総額10万円を超える場合はどうでしょうか。
10万円を超える分割購入の場合、料金の支払いが遅れていないかだけでなく、年収や借入状況も審査対象となります。年収低い人や借入が多い人などは、携帯料金の支払いが遅れていなくても、分割購入できないことがあります。
仮に、1人(専業主婦やアルバイトやパートなど)の申告では審査に通らない場合、家族と合算した収入で審査を受けることができますので、心配な人は家族と一緒に来店しましょう。(もちろんオンラインショップならそんな心配も無用です)
ちなみに、お店でゴネ続けることで何とか要望を通してやろうと頑張っている人を見かけますが、どんなに努力しても(怒鳴っても・脅しても)審査に通らなければ購入はできません。
どうしても、分割で購入したい場合は、ドコモで分割購入するのではなく、クレジットカードの支払回数を分割にすることで可能になります。ただし、クレジットカードの分割支払いは金利がかかりますので、注意してください。
知って得する!
オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,200円もしくは3,850円)もかかりません。
公式:ドコモオンライショップ
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