2021年3月26日から、ドコモから「ahamo(アハモ)」が提供開始となります。提供開始から早いもので1年が経ちました。「ahamo(アハモ)」は、月額2,970円でデータ通信量20GB、しかも国内通話は5分間以内なら何度かけても無料です。
さらに2022年6月からは「ahamo大盛り(月額4,950円)」が提供開始となります。大盛りオプション(+1,980円)を契約すると「100GB」までデータ通信が使えるようになります。
au、Softbankでは、UQモバイルやワイモバイルで同じようなサービスはありますが、専用サイトからdアカウントで申し込むだけ。切り替えがとても簡単です。
いろいろ課題はありますが、現時点では一番使い勝手のいい内容です。しかし、ここでは店員目線で厳しく解説していきます。
「ahamo(アハモ)」はオンライン限定のサービス
「ahamo(アハモ)」は、ドコモで運営していますが、ドコモショップでの対応はしていません。すべてオンライン(WEB)か専用アプリで解決しなければなりません。基本的なやりとりはオンライン上で行なうチャットのみです。
ただし、ドコモショップでサポートを希望する場合、有料サポート(3,300円)で受けらます。また、故障時もドコモショップで対応可能に変更され、預かり修理やケータイ補償サービスの手続きができます。
公式サイト:ahamo
「チャットって何?」と思ってしまった人は「ahamo(アハモ)」は難しいかもしれません。簡単に言うとLINEみたいなものだと思っていいでしょう。またはメールでも構いません。
ようするに、店頭での対応はしていないというところが問題です。
スマホを使っていればさまざまな問題が起こります。
- 端末故障
- 操作案内
- 不具合
他にも、スマホを使っていれば迷惑メールやウイルス感染、不正課金問題など。いろいろトラブルが発生しますね。
通常であれば、ドコモショップでちょっと相談、コールセンターで相談と迅速な対応をしてもらうことができますが、「ahamo(アハモ)」はチャットのみです。
操作が分からない、対処法が分からない人に、チャットで解決方法を教えられても解決できることができるのでしょうか。困りに困って、ドコモショップに相談に行っても、「ahamoは対応できませんので、チャットで問い合わせしてください。」と言われてしまいます。
もし、どうしてもドコモショップでサポートを受けたい場合は、有料(ahamo WEBお申込みサポート/ahamo WEBお手続きサポート)でサポートを受けることができます。
「ahamo(アハモ)」の特徴
- 5G/4Gが利用可能
- 基本料金が月額2,970円
- データ容量20GB(テザリング利用料0円)
- 5分間通話無料(+1,100円でかけ放題プランあり)
- 月額330円でドコモメールが利用可能(~@docomo.ne.jp)
- dポイントが貯まる(1,000円につき10ポイント)
ぶっちゃけ、ネット上でも話題になっていますが、「ahamo(アハモ)」は安いです。ドコモの通信設備を利用できて、この料金なら今すぐ切り替えたいという人は多いでしょう。同様のサービスなら格安SIMでもありますが、やはり通信速度が遅く安定してない、通信エリアが狭いなどの問題あります。
この通信の問題が格安SIMのデメリットでもあったので、月額2,970円で5分間通話無料、データ容量20GBでも、通信の問題がない「ahamo(アハモ)」は優秀です。
しかし、このサービスでこの低価格を実現するためには、コストのかかる店頭対応では難しく、オンラインでの対応のみという限定的なサービスになってしまうのです。
当初、端末購入もオンラインのみと言われていましたが、ドコモショップやドコモオンラインショップで購入できます。しかも、ケータイ補償サービスも契約可能ですし、「ahamo(アハモ)」でも補償が継続できます。
公式サイト:ahamo
「ahamo大盛り」月額4,950円で100GB使える!
そして、2022年6月から始まるのが、「ahamo大盛り」です。通常の月額2,970円で20GBのプランに、「大盛りオプション(月額1,980円)」を追加することで、月額4,950円で100GB+5分間無料通話の大容量プランにすることができます。
月間データ使用量100GBと言えば、ほぼ使い放題です。タブレットやパソコンを持っている人ならテザリングで使ってもいいでしょう。
月額330円でドコモメールも使える!
2021年3月26日から「ahamo(アハモ)」が提供開始になりましたが、当初とはだいぶサービス内容が変更されています。
まずは、キャリアメール(ドコモメール)も使えます。ただし、ドコモからahamoへの切り替えの際に、月額330円を支払うことで(~@docomo.ne.jp)を継続に使うことができます。
ドコモ:ドコモメール持ち運び
ドコモで契約していた「ケータイ補償サービス」はどうなる?
当初、ahamoに移行することで、ケータイ補償サービスが廃止になると言われていましたが、そのまま引継ぎできることになりました。また、端末故障時はドコモショップで修理受付も可能です。
dカード GOLDの10%還元対象になるのか?
dカード GOLDの特典のひとつ、基本料金に対してdポイントが10%還元はahamoは対象外です。しかし、「dカードボーナスパケット特典」として、dカード GOLDで+5GB増量、dカードで+1GB増量となります。ただし、ahamoの支払方法をdカードに設定しておくことが条件となります。
spモード コンテンツ決済サービスができない?
ドコモの携帯電話を利用しているユーザーで、有料サイト(マイメニュー)を登録している場合、ahamoに移行することで強制解約になり、継続利用ができませんので注意してください。しかし、「コンテンツ決済サービス(Google Play)」「コンテンツ決済サービス(iTunes)」は引き続き利用できます。
ファミリー割引やみんなドコモ割は、ahamo回線でも人数カウント対象になります。しかし、家族間通話無料は対象外。ただし、ファミリーグループ内の通常プラン回線からahamo回線へは通話は無料になります。
- ahamo→通常プラン:5分間通話無料のみ
- 通常プラン→ahamo:家族間通話無料が適用
さらにドコモ光のペア回線として設定することはできますが、ドコモ光セット割は対象外となります。
「ahamo(アハモ)」はシニア向きではない
「ahamo(アハモ)」は、ドコモショップで対応してもらうことができません。そうなると操作案内や心配事などで頻繁に相談にくるシニアには無理でしょう。「ahamo(アハモ)」は自分で解決できる人でなければストレスが溜まるだけです。
しかも、シニアはスマホをそんなに利用しておらず、月間データ使用量も3GBがほとんどです。そうなると、ギガライトでも同じように月額2,728円で利用できます。(みんなドコモ割やドコモ光セット割適用時)
わざわざ、サービスが限定されている「ahamo(アハモ)」にしなくても、ドコモのフルサービスが利用できます。まずは、自分だけでなく家族の利用状況も確認した上で、ahamoに切り替えるか検討したほうがいいでしょう。
他社から乗り換える場合は、事前に「SIMロック解除」を実施しておきましょう。
知って得する!
オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,200円もしくは3,850円)もかかりません。
公式:ドコモオンライショップ
公式:auオンラインショップ