ドコモが2016年12月9日発売を開始する、MONO MO-01J。端末購入サポートの適用によって一括648円で購入できるのがメリットとされています。
しかし、安い話には良い面と悪い面があるものですが、今回はドコモのMONO MO-01Jを選んぶことは「本当にお得なのか?」を検証していきたいと思います。
結論から言いますと実は、それほどお得とは言えませんが、なぜお得ではないのか、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
一括648円の格安スマートフォンは使えるのか?
【基本スペック】
- サイズ(H×W×T):136×69×8.8mm
- ディスプレイ:4.7インチ
- 質量:138g
- カメラ(アウト/イン):1330万画素/490万画素
- メモリ(ROM/RAM):16GB/2GB
- CPU:1.5GHz(クアッドコア)+1.2GHz(クアッドコア)
- 連続待受時間(3G/LTE):580時間/410時間
- VoLTE:対応
- PREMIUM 4GTM:非対応
- ワンセグ/フルセグ:非対応/非対応
- 充電器:ACアダプタ 05
- 防水/防塵:対応/対応
- ハイレゾ:対応
- 赤外線:非対応
- おサイフケータイ:非対応
「MONO MO-01J」のスペックは当初から安い価格設定で販売される端末ということもあり、それほど高くありません。
メモリ2GBにストレージ容量は16GB、画面サイズは4.7インチと少し小さめ。防水・防塵やハイレゾには対応しているものの、おサイフケータイやワンセグは使えません。他のスマホと比べてもハードもソフトも物足りなさはあります。
CPUには、Snapdragon 617が採用されていますが、これはMoto G4 Plusなどにも採用されている、ミドルスペックのCPUです。性能が低いわけではありませんが、他のハイスペックなどに比べると性能は抑えめ、一部の3Dゲームなどでは動きにちょっともたつきが出てくる可能性もあります。
一括購入しても最低1年は機種変更ができない
「MONO MO-01J」は、「端末購入サポート」を適用させることで一括648円で購入できますが、もともとの定価は32,400円。ZenfoneシリーズやP9 liteなど、一般的なSIMフリーの格安スマホに近い価格帯です。
端末購入サポートとは、端末を購入した翌月から12ヶ月間は機種変更や契約変更をしないことを条件で、スマホなどの端末購入価格が割り引かれるもの。つまり最低でも13ヶ月はMONOを使い続ける必要があります。
さらに、端末購入サポートの適用条件が定期契約(2年縛り)なので、端末は1年間、ドコモでの契約は2年間継続する必要があります。
仮に端末を1年使ったあと、他社に乗り換えたとしても定期契約(2年縛り)のため、解約金10,260円が発生する場合があります。
本体がとても安く購入できるといっても結果的にはMONOは安くありません。
ドコモでデータSパック(2GB)を契約した場合
- カケホーダイ:月額2,970円
- SPモード:月額330円
- データSパック:月額3,850円
合計は6,500円(税込み7,020円)となり、14ヶ月支払えば98,280円になります。
これに端末代金648円をプラスすれば、98,920円。約10万円が、MONOを購入して使用するための必要最低限のコストになります。事務手数料も考慮すると、10万円はオーバーしてしまいますね。
端末購入サポートの適用条件は定期契約(2年縛り)なので、2年使い続ければ169,128円になります。この通り、本体がとても安く購入できるといっても結果的には他の機種を購入するのとあまり変わりません。
安く購入できる端末は他にもある
本体一括648円で購入できる「MONO MO-01J」は一見お得に見えます。
しかし、結局のところドコモに支払う月額料金は7,000円程度であるため、「安い端末を買っているのにそれほど月額料金は下がっていない」ということになり、かえって割高に感じられます。
しかも、「端末購入サポート」が適用になっている機種は意外と多く、一括購入できる機種はあります。また時期によって機種も変わります。
以上のことから、MONOよりも新規や乗り換え(MNP)、機種変更時は、定価が高くてもトータルコストがいくらになるのかを考えて端末を安く購入したほうが良いでしょう。
知って得する!
オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,200円もしくは3,850円)もかかりません。
公式:ドコモオンライショップ
公式:auオンラインショップ